【10日】長崎県内で大雨の恐れ 土砂災害に警戒を

避難情報の変更点

 大気の状態が非常に不安定になっている影響で長崎県内は9日、強い雨に見舞われた。壱岐市芦辺で1時間66.5ミリの非常に激しい雨を観測。長崎地方気象台は10日昼すぎにかけて大雨の恐れがあるとして、土砂災害などに警戒するよう求めている。
 気象台によると、梅雨前線が対馬海峡付近から本州に延びて停滞し、そこに暖かく湿った空気が流れ込んでいる。各地の1時間降水量は同市石田で33ミリ、平戸で25ミリを観測した。
 10日に予想される1時間降水量は、いずれも多いところで▽南部、北部70ミリ▽五島50ミリ▽壱岐・対馬20ミリ。気象台は、前線の活動の程度によっては11日にかけても大雨の可能性があるとして「土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を」と呼び掛けている。
 災害時に自治体が発令する避難情報を巡っては、従来の「避難勧告」を廃止して「避難指示」に一本化するなど変更されている。

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