長崎県の大規模ワクチン接種 10月8日まで延長へ

 長崎県は9日、長崎、佐世保両市で8月6日まで予定していた新型コロナウイルスワクチン大規模接種会場の開設期間を10月8日まで延長すると発表した。集団免疫獲得に向けた接種促進が目的。2カ月間の延長により、新たに2万6800人程度の規模を想定している。
 大規模会場は6月12日~8月6日の予定で、県庁とサンパーク吉井(佐世保市吉井町)に開設中。県内市町発行の接種券を持つ65歳以上を対象とし、予約状況に余裕がある場合は、高齢者・障害者施設などの従事者や保育士、教職員らに優先接種している。県によると、7月8日までに計約2万3千人が1回目の接種を済ませ、同10日から2回目を始める。
 8月7日以降の延長期間は、接種券を持つ64歳以下や未接種の65歳以上も受け付ける。1回目接種を9月3日までに、2回目を同4日~10月1日に実施する。その後1週間は予備日。延長期間の予約開始日は未定という。
 県は、総額21億1千万円の本年度一般会計補正予算案に期間延長の必要経費5億2千万円を盛り込んだ。このほか▽中小企業や大学の職場接種会場設置・運営などの支援(2億円)▽診療所などでの個別接種促進の支援延長(14億円)を計上。県議会議会運営委は7月9日、同補正予算案を13日の定例会最終本会議に追加上程すると申し合わせた。

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