ソフトバンクが難敵オリックス・宮城を攻略! “初物対策”の若手起用ズバリ

2本塁打を放ったソフトバンク・柳田(右)

大きい白星だ。ソフトバンクが11日の首位・オリックス戦(ペイペイ)に7―4で快勝。連勝でゲーム差を3・5に縮めた。

最後は主役が試合を決めた。主砲の柳田悠岐外野手(32)が20号、21号を放ちチームを勝利に導いた。ただ、そんな中でも光ったのがヤングパワーの活躍だった。

オリックスの先発は宮城大弥投手(19)。試合前の時点で9勝1敗、防御率1・96の難敵だ。しかもソフトバンクにとっては初対戦だった。

そんな中で首脳陣は今季2度目のスタメン起用の野村大樹と、3度目となる佐藤直樹を抜てき。1番・三森の前後に2番・野村、9番・佐藤と並べた。昨年のウエスタンでの対戦経験を買ったものだという。

試合前に工藤監督は「打席に立っているので、ある程度はイメージはあるのかなと。そのあたりの選手たちが、いい働きをしてくれるとつながると思う。初対戦となると、まずはボールや軌道を見たりとあるが、見たことがある場合は積極的に行けるのかなと思う」と期待を込めていた。

3回の先制点はこの3人が生んだものだった。まずは佐藤がフルカウントから粘って四球で出塁。その後、三森の打席で投球前に飛び出してしまったが、相手の走塁妨害で二塁へ進んだ。三森もフルカウントまで粘って四球で出塁した。

二死一、二塁。ここで野村がうれしいプロ初打点となる中前適時打を放った。「佐藤さん、三森さんがつないだチャンスだったので、なんとか先制点をと思い打席に入りました。いいところで1本出て打つことができて良かったです」。

さらには7回には、三森がスライダーを左翼線へ運ぶ同点適時二塁打。新進気鋭左腕の10勝目を阻止した。

試合後の工藤監督は「今日はチーム一丸の勝利だったと思う」とニッコリ。「ベンチの雰囲気といい、みんなの投手に向かっていく姿勢といい、すごくいいものが出た」と手応えを口にした。

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