【名古屋場所】照ノ富士 2場所連続のストレート給金 「正面に置いて」くせ者・翔猿に動じず

翔猿(右)の動きを封じた照ノ富士

大相撲名古屋場所8日目(11日、愛知県体育館)、綱とりを狙う大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が“くせ者”の幕内翔猿(29=追手風)をはたき込み、中日勝ち越しを決めた。

相手は前日7日目に、トリッキーな動きで横綱白鵬(36=宮城野)を翻弄した小兵だったが、盤石の相撲で完勝。取組後は「落ち着いて正面に置いて相撲を取ろうと思っていた。動きのいい相手なんでしっかり見ていこうと思っていた」と振り返った。これで2場所連続のストレート給金。だが「これからです。残り1週間頑張ります」と相変わらず淡々と答え、通過点としか捉えていない。

周囲も審判長の藤島親方(49=元大関武双山)が「慌てないで落ち着いていた。よく見ていたし相撲の内容も良くなっている」と絶賛するなど、評価は高まる一方。賜杯争いは白鵬との一騎打ちの様相だが、ブランク明けの大横綱と比べ、ここまでは安定感や相撲内容でやや有利。勢いを保ったまま後半戦に挑む。

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