着実に成長中の広島・小園 24試合連続“3番打者”も「打たしてもらっている」 

3番に定着しつつある広島・小園

着実にステップアップしている。今季の広島・小園海斗内野手(21)は、規定打席には達していないものの、49試合に出場して打率3割1分5厘、0本塁打、17打点。6月13日のオリックス戦から24試合連続で「3番・遊撃」でスタメン出場している。小園は3番の役割について「後ろが(鈴木)誠也さんですし、坂倉さんもかえしてくれるので、つないでチャンスをつくる(こと)」と話している。

そんな小園は2年前のルーキーイヤーから掲げている目標がある。それが「クリーンアップを任される選手になること」。現在は3番を任されているものの、実力で奪い取り、完全に定着したとは言いがたい。小園自身も「3番を打たしてもらっている」と話すほどだ。

小園が目指すのは、かつて丸(現巨人)が広島で担っていた役割だ。チャンスメークもできれば、得点圏では勝負強い打撃も披露する。プロ1年目から「やっぱり最終的にそういうところ(クリーンアップ)を目指したいですね」と話していた。

チーム関係者もこう話す。「何年後かに小園、林がチームの主軸になっていけば、3連覇した時のようにベテランと若手とでバランスが取れたいいチームになる」。現在は最下位に沈む広島。それでも「自分の結果も大事ですけど、チームの勝利が一番大事なので」と話す小園が後半戦へ向けての台風の目になるかもしれない。

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