壱岐商 5年ぶり夏1勝 最上級生、チームけん引 第103回全国高校野球長崎大会 第3日

【1回戦、壱岐商-長崎鶴洋・西彼杵】4回表壱岐商2死三塁、坂口巧が適時打を放つ=県営ビッグNスタジアム

 離島勢の先陣を切って登場した壱岐商が、5年ぶりに初戦を突破した。5月のNHK杯地区予選で佐世保南に2-28と大敗してから奮起。夏1勝を挙げた選手たちに宮原監督は「主将の篠崎柊をはじめ、最後までよく粘ってくれた」と笑みを浮かべた。
 チームをけん引したのは最上級生。1番打者の坂口巧は初回、安打で出塁して先制のホームを踏み、四回にはコースに逆らわない打撃で左中間へ適時打を放った。エース右腕の篠崎柊も粘投。終盤は疲れで球威が落ちたが、六回までは力強い直球を軸に1失点で流れを呼び込むと、2年の豊坂が3安打1打点、1年の刈間涼も2安打1打点と先輩を援護した。
 これが公式戦初勝利となった篠崎柊は「最後の夏にうれしい。みんなのおかげ」と感謝し、次の第3シード小浜戦に向けて「しっかり投げて試合をつくりたい」と気を引き締め直していた。

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