日本人差別発言のグリーズマンが今夏の移籍を受け入れる バルセロナ退団は決定的

アントワーヌ・グリーズマン(ロイター)

スペイン1部バルセロナのフランス代表FWアントワヌ・グリーズマン(30)が今夏の退団を容認したと同国紙「アス」が伝えている。

日本人への差別発言で批判にさらされているグリーズマンは、バルセロナの深刻な財政難などから今夏の放出がささやかれており、すでにイングランド・プレミアリーグのチェルシーとマンチェスター・シティー、スペイン1部のアトレチコ・マドリードが獲得に動き出している。

同紙によると、グリーズマン本人も今夏の移籍を受け入れる構えという。「グリーズマンは一つの条件でカンプノウ(バルセロナの本拠地スタジアム)を離れることをいとわない。競争力のあるクラブである限り、移籍を受け入れる」と報じた。2024年夏まで契約はあるものの、強豪クラブ限定ながらも今夏の退団を拒否しない方針だ。

グリーズマンは差別発言によってバルセロナとスポンサー契約する楽天が反発するなど、大きな波紋が広がっていることに、クラブ内で自身が置かれている立場を認識しているという。また、アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ(33)の加入で自身の出番が減ることも予測しているとし、アス紙は「グリーズマンはバルセロナでのキャリアが終わった可能性があることを認めている」と伝えている。

欧州の移籍期限は8月末まで。グリーズマン自身が移籍を受け入れる方針とあって、バルセロナ退団は不可避となっているようだ。

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