英ロンドンで謎の白光体が飛来 〝雑すぎる〟ミステリーサークル残す

今回のミステリーサークルは雑だった…(ツイッターより)

未確認飛行物体(UFO)に関する報告書を情報機関が先月末に公表するなど、“UFO先進国”といえば米国だが、英国ロンドン郊外では先月、ナゾの巨大ドーム形で光を放つ物体が目撃された。そして、その物体が去った後に残したのはミステリーサークルだ。果たしてその意味とは…。

ロンドン北西30キロ、バッキンガムシャー州チャルフォント・セント・ピーターのレイターズ・クローズで6月18日未明、奇妙な体験をしたのは地元民マーティン・ホルトさんだ。地元の週刊新聞「バックス・フリー・プレス(BFP)」に明かしたところでは、午前1時ごろ、外の明るい光で目が覚めたという。

「最初は防犯灯か、月だと思いました。寝室の窓を開けて外を見ると、光が見えました。明るく真っ白でした。大きなドーム形の光。そうとしか表現できません。白熱電球のように完全に白。ドームの幅は約46メートル、高さ約9メートルで、非常に巨大でした」

ホルトさんは耳をすましたが、変な音などは聞こえなかったため、また寝てしまったという。

翌朝、ホルトさんは隣人女性に前夜の出来事を話した。女性は何も見なかったそうだが、話をしているうちにドーム形の光が現れた辺りを2人で見に行こう、という話になった。そうして行ってみたところ、現場の野原の真ん中には巨大なミステリーサークルが残っていたという。

「約46×15~18メートルの楕円状に草がなぎ倒されていて、周囲の雑草は倒れていませんでした。さらに道を進んだところにある木々は全て、てっぺんが焦げてました。とても奇妙。飛んでいるのを目撃したわけじゃないからUFOだとは断言できませんが、あれは間違いなく未確認の物体、もしくは光でした」

BFP紙は記事とともに、ホルトさんが撮ったミステリーサークルの写真も掲載。ただ、コメント欄には「地球上には人間よりカメラ付きスマホの方が多いにもかかわらず、肝心な写真がないのはおかしい」など、光のドーム写真を撮影しなかったホルトさんに懐疑的な意見もあった。

ちなみにミステリーサークルは日本だけの呼び方で、世界的にはクロップ(作物)サークルと呼ばれている。多くは英国の穀物畑で発生する複雑な模様のもの。その複雑さゆえに、そこに何らかのメッセージが込められているのではという見方がある。

オカルト研究家は「ミステリーサークルは1970年代後半から発生し、一夜で突然できるので、宇宙船の着陸跡だと言われていました。しかし90年代に、イギリスの老人2人組が『サークルはわしらが作った』と言い出し、テレビ番組で実演した。でも作られたサークルは雑すぎて、お話にならないヘタクソなもので、よりナゾが深まったのです」と言う。

そのせいか“エイリアンからのメッセージ説”が強まるようになったが、「ミステリーサークルは人間がいたずらで作ったもの。驚くほど複雑で精密なものもありますが、それはコンピューターでデザインし、誰も見ていない夜、ナイトビジョンのゴーグルを装着した人がGPSのナビゲートに従い、草をなぎ倒しているんです。今回のものは雑すぎます。テレビで老人が作ったものとそっくり。愉快犯の可能性が高いでしょう」と指摘している。

© 株式会社東京スポーツ新聞社