村の課題 考え生かそう もろつか未来塾始まる

 諸塚村の将来を担う人材を育成する本年度の「もろつか未来塾」(村教委主催)が始まった=写真。村内の20~40代の男女計19人が参加し、村の現状や未来について語り合う。
 同塾は2019年度にスタート。新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となったが、年4回の講座に村内外から講師を招き、地域活性化の事例などを学びながら参加者同士の交流を深める。
 本年度第1回講座は6月下旬、村中央公民館であり、新富町で起業家育成などを手掛ける「こゆ地域教育研究所」の稲田佑太朗代表理事(33)が講話。地域の課題解決について「資源を活用しようとすると行き詰まりやすい。そもそもの課題は何かを考え、それを生かして」とアドバイスした。その後、参加者は「村でやってみたいこと」をテーマに意見交換。神楽の横笛の練習会開催や、村民の人物図鑑製作などの意見が上がった。
 同村家代、緑のふるさと協力隊河内彩奈咲さん(21)は「資源ではなく課題を生かすという考えが新鮮だった」。マルシェ開催を提案した同、農林業奈須公博さん(37)は「村に足を運んでもらうきっかけづくりに取り組みたい」と話していた。

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