子どもの読書活動応援 新富町図書館、文科大臣表彰

本年度の「子どもの読書活動優秀実践図書館」に選ばれた新富町図書館の職員ら

 新富町図書館は、本年度の「子どもの読書活動優秀実践図書館」として文部科学省の大臣表彰を受けた。中高生の読み聞かせボランティア育成や、図書館に親しむイベントに取り組んでいることなどを評価。職員らは「開館から5年という節目に賞を頂きとてもうれしい」と喜んでいる。
 2016年4月に開館し、初年度から職員やボランティアが読み聞かせを行う「おはなし会」を開催。18年度からは中高生ボランティアによるおはなし会も始まり、子どもたちの自主的な読書活動を応援するとともに、学校と連携した図書館運営を行ってきた。
 11月3日の文化の日には絵本作家を招いたワークショップ、古本リサイクル青空市、工作などが体験できる「きらりブックフェスタ」を開催。ほかにも多彩なイベントを企画し、読書に興味がない人にも図書館に足を運んでもらい身近に感じてもらうよう努めている。
 コロナ禍で閉館した際には、地域おこし協力隊による図書の無料配送を実施するなど新しい生活様式にも対応。また、図書館通信「おしえてたねちゃん」を月1回発行するなどして、情報発信にも力を入れている。
 同館総括責任者の赤木美穂さんは「読書が苦手な人にも楽しめる図書館にしたいとイベントを企画してきた。今後も気軽に足を運べる図書館を目指し運営していきたい」と話していた。

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