高校生視点でSDGs 探求成果 オンライン発表

「持続可能な開発目標(SDGs)」につながる視点の探求活動について、学習成果をオンラインで発表する高校生たち=15日午前、宮崎市・MRTmicc

 国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」につながる視点で探究活動に取り組む、本県の県立高校生の学習成果発表会「MSECフォーラム」は15日、オンラインで実施された。2019年に県教委が設置した「みやざきSDGs教育コンソーシアム(MSEC)」主催で、加盟17校の約300チーム、約千人が参加。教育や農林水産業、地域活性化など幅広いテーマで発表し、課題解決に向けた学びを深めた。
 宮崎市のMRTmiccであった開会式で、県教委の児玉康裕教育次長は「多様な学びに触れ、積極的な対話を重ねることで、社会発展に寄与する人材に成長することを期待している」とあいさつ。この後、加盟校や発表部門ごとに分かれ、発表を行った。
 宮崎南高3年の佐藤優衣さん(17)は、開発目標の一つ「質の高い教育をみんなに」の達成に向け、教育制度の在り方に着目。北欧諸国の先進的な取り組みを一部でも導入すれば、日本の教育現場に変化をもたらすことができることなどを訴えた。佐藤さんは「教育をテーマに挙げる他校の生徒がどんな視点で発表するのか参考にしたい」と話していた。

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