被爆体験記を朗読 追悼祈念館へ音声資料 寄贈 NHK長崎

自身の被爆体験の朗読に耳を傾ける早崎さん(右)=長崎市平野町、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

 NHK長崎放送局はこのほど、同局のアナウンサーらが国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(長崎市平野町)が所蔵している被爆体験記を朗読した音声資料を、同館に寄贈した。立岩町の被爆者、早崎猪之助さん(90)も同席し、自らの体験を聞き取った。
 同局は2010年度から毎年、7月下旬から8月にかけてラジオで被爆体験を放送している。これまで約140人分の音声資料を同館に寄贈しており、今回は昨年夏の放送分で、18人の被爆体験をアナウンサーら10人が朗読した。
 この日、嶋田ココ・アナウンサー(24)が高比良則安館長に資料を贈呈。早崎さんは朗読された自身の体験を聞き、「プロのおかげでもっと(体験が)伝わると感じた。たくさんの人に聞いてもらいたい」と感想を述べた。

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