V長崎の平和祈念活動 「平和の文化」事業の認定第1号に

 長崎市の田上富久市長は15日の定例会見で、本年度始めた「平和の文化」事業認定制度で、第1号としてサッカーJ2、V・ファーレン長崎の「平和祈念活動」を認定したと発表した。V長崎はホームゲームで選手による平和宣言や平和祈念ユニホームの着用などに取り組んでいる。
 スポーツや芸術などを通して、多くの人が当事者となって平和について考え行動することを「平和の文化」と捉え、市は関係する事業を6月から募集。認定した事業は、市が一緒になって活動をPRしていく。V長崎は長崎原爆資料館に千羽鶴寄贈などもしている。17日のトランスコスモススタジアム長崎での試合前に、田上市長が認定書を交付する。
 田上市長は「スポーツを入り口に平和を考える契機を創造し、認定第1号にふさわしい事業。日常の中で平和を考える入り口が多様になり、当事者が増えるようしっかり取り組みたい」と述べた。
 V長崎の高田春奈社長は「認定いただき大変光栄。大きなことができなくても、日常の中にある平和のかけらを紡いで、輪を広げていくことならできる。共に考え、学びながら、平和祈念活動を推進し続けたい」とのコメントを発表した。

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