「バッハは帰れ!」五輪反対デモに120人集結 渋滞発生しDJポリスも出動

五輪中止デモ

〝連合チーム〟を結成だ。東京五輪開催を反対している有志が16日、都内で大会中止を求める抗議デモを行った。

この日に広島を訪問した国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)について37団体が共同声明を発表し「怒りの沸点を超えている」などと強く訴えた。

午後6時30分、反五輪の会のメンバーら120人は東京・中央区の築地駅周辺に集結。広島、長野の有志との電話を拡声器でつないで開催反対の声を紹介した。

その後、デモ隊は午後7時15分から大会組織委員会が入るオフィスビルを通る約2キロのコースを1時間30分かけて歩き「オリンピックやめろ」「IOCはぼったくりをやめろ」「IOCに殺されてたまるか」「バッハは出て行け」「広島行くな」と、怒号が飛び交った。

警察車両が先導し、1車線を使用した抗議デモにより交通渋滞が発生。車両で指示を出した〝DJポリス〟が「ご通行のドライバーの皆さん、ただいまデモ行進が通行しています。皆さんはわき見運転をすることなく、運転ください」と注意を呼び掛ける一幕もあった。

デモ隊が選手村付近を通過した際には「NO オリンピック」などと英語で訴えた。一方、マスクをしていない外国人らしき姿やタクシーが誤ってデモ隊付近を通過する場面もあり、一時は警察官が厳しく注意する〝カオス〟な状況となった。

開幕まであと7日となった東京五輪。このまま突き進むしかないのか。

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