【名古屋場所】横綱ほぼ手中 照ノ富士が描く驚異の〝復活曲線〟

優勝争いは照ノ富士(左)と白鵬の一騎打ちに

角界に明るい光を照らせるか――。大相撲名古屋場所13日目(16日、愛知県体育館)、綱取りに挑む大関照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が大関正代(29=時津風)を押し出して13連勝。この勝利で賜杯の行方は同じく全勝の横綱白鵬(36=宮城野)と2人に絞られた。3連覇での昇進が現実味を帯び、どん底にいた時には予想だにできない復活曲線を描いている。

そんな大関は5月に大手食品メーカー「永谷園」とCM出演契約を結んだ。2015年から3年間契約をしていたため今回が再契約。同社担当者は「ここまではい上がってきたのは努力以外の何物でもない。でも本当にケガで苦しんでいましたから、まさかここまでくるなんて」と驚きを隠せない。

気になる内容だが、前回はタレントの小島瑠璃子(27)らと共演。今回も構想段階としながら、芸能人との共演は「ゼロではない」(同社担当者)。現在は芸人の出川哲郎(57)などが契約する中、大物芸能人とどんな絡みを見せてくれるのか楽しみだ。

同社と言えば、新型コロナウイルスのガイドライン違反で6場所出場停止処分を受けた大関朝乃山(27=高砂)との契約を6月に解除したばかり。照ノ富士は新たな〝顔〟として新CMで負のイメージを払拭する役割も担う。同社担当者は「角界全体が活性化してくれれば一番いい」と大きな期待を寄せた。

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