ブルージェイズが現地7月30日から本拠地・トロントに復帰へ

日本時間7月17日、ブルージェイズは本拠地・トロントでの公式戦を再開する日程が決定したことを発表した。2020年シーズンの開幕から約1年間にわたってニューヨーク州バッファローとフロリダ州ダニーデンを「仮本拠地」としていたブルージェイズだが、カナダ連邦政府から入国制限に関する例外規定を受け、日本時間7月31日にスタートするロイヤルズとの3連戦からトロントにある本拠地ロジャース・センターで公式戦を開催できることになった。2019年シーズンの最終戦以来、約1年半ぶりの「本拠地復帰」となる。

ブルージェイズによると、トロントで公式戦が行われる際、ビジターのチームに対して「健康と安全に関する強固なプロトコル」が導入されるという。これには選手全員とチーム関係者全員の到着前後の検査をはじめ、ワクチン接種を済ませていない選手と関係者の毎週4回の追加検査などが含まれる。ブルージェイズは公式リリースのなかで「何よりもまず、チームのために前例のない公衆衛生上の努力と支援をしてくださったカナダの皆様に感謝を申し上げたい」と670日ぶりのトロントでの公式戦開催に協力してくれたカナダの人々への感謝を述べた。

ワクチン接種を済ませていない選手と関係者には「限定隔離」と呼ばれる厳しい行動制限が設けられ、昨夏のサマー・キャンプのときと同様、該当者はロジャース・センターや球場に併設されたホテルから出ることができないという。また、各チームは「コンプライアンス・オフィサー」という役職を任命し、違反者が出た場合にはカナダの検疫法に基づいて罰金などの処分を受けることになる。ルール遵守を徹底させるための役職が「コンプライアンス・オフィサー」というわけだ。

ブルージェイズは昨夏、本拠地ロジャース・センターでサマー・キャンプを行ったものの、トロントでの公式戦開催の許可が下りず、バッファローのセーレン・フィールドを本拠地としてシーズンを戦った。今季はダニーデンのTDボールパークで開幕を迎え、6月からセーレン・フィールドに移動。そして、ようやくトロントのロジャース・センターに戻る許可を得ることができた。

メジャーリーグ公式サイトは「昨季途中に獲得したロビー・レイとロス・ストリップリング、昨オフに獲得したジョージ・スプリンガーとマーカス・セミエンだけでなく、2019年12月に契約した柳賢振(リュ・ヒョンジン)でさえ、ブルージェイズのユニフォームを着てロジャース・センターでプレーするのは初めてだ」と伝えている。今年の7月30日(現地時間)はトレード・デッドラインに設定されているが、ブルージェイズにとって大忙しの1日となりそうだ。

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