【続報】バッハ会長への〝中止嘆願書〟が組織委の手に! 担当者「渡す努力をします」

バッハ会長あての手紙が渡された

ついに民意が通じるか? 17日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が宿泊する都内ホテル前に五輪反対派が集結。有志たちは中止を求める手紙を持ち寄り、抗議活動を主導した杉原浩司さん(55)が集約して「嘆願書」として立ち会った大会組織委員会の国際部と警備部の担当者に提出した。

事の発端は15日、東京都庁でバッハ会長が小池百合子知事(69)と面会した際の一件だった。一人の男が「あなたはウソつきだ。空港は棄権だ」と叫ぶと、バッハ会長は「理解できない」と手を広げつつ「言いたいことがあれば手紙をください」と発言。これを受けて、反対派は「ならば手紙を書こう」と直訴を決意。「東京オリンピックを中止してください」「カネよりも命を大切にしてください」と手書きのメッセージを持参していた。

だが、提出は一筋縄にいかなかった。この日、反対派の集会の情報をキャッチしていた警察隊がバッハ会長のホテル前を徹底ガード。杉原さんは事前にホテル側と電話で連絡を取り、嘆願書の提出を約束していたが、約50人の警察隊が壁となってたちはだかった。「道を空けろ!」「妨害するな!」と怒号が飛び交うなど通行人も足を止める大バトルに発展。最終的に「代表者5人が担当者に渡す」ということで落ち着いた。

警察、メディア、通行人など約100人の群衆がホテル前に。杉原さんは「これを必ずバッハ会長に渡してください」と手渡すと、受け取った組織委・国際部の担当者は「渡す努力をします」と回答。これに対して「努力じゃなくて!」と反対派がさらに詰め寄ると、最後は折れる形でバッハ会長への提出を約束した。

この日はIOC理事会が開催。前代未聞の大騒動はバッハ会長の耳に入っているのだろうか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社