日本人差別発言のデンベレ “おとがめなし” か バルセロナが契約延長を検討

デンベレ(左)はバルセロナに残るのか(ロイター)

あの一件はおとがめなしなのか――。スペイン1部バルセロナが、フランス代表FWウスマヌ・デンベレ(24)との契約延長を検討している。

スペイン紙「ムンドディポルティボ」は、バルセロナが2022年6月30日にまでの契約となっているデンベレに来夏にフリーで移籍されるのを防ぐため、来週にも代理人と契約延長交渉に入る見通しを伝えた。新たな契約を結ぶことが濃厚なアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの攻撃を助ける存在になり得る数少ない選手だという。問題視されてきた素行面は改善傾向であることから、ケガがちで安定してプレーできていない状況はあるものの、クラブの評価は高いようだ。

ただ、デンベレは2019年夏のプレシーズンツアーで日本を訪れたとき、チームメートのフランス代表MFアントワヌ・グリーズマン(30)と日本人に対する人種差別発言が発覚し、大問題となった。さかんに放出報道が出ているグリーズマンに比べ、デンベレの去就については報道も少ない。背景にバルセロナからの評価があるからなのかもしれないが…SNSでの謝罪だけで十分なのかは疑問が残る。

現在は全治4か月と診断された右ヒザの負傷から復帰を目指しているデンベレは、本当にバルセロナの一員でいられるのだろうか。

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