新型コロナで2年連続大幅縮小 三浦・海南神社で例大祭 神奈川

三崎地区を静かに練り歩いた海南神社の例大祭=三浦市内

 海南神社の例大祭が17日、三浦市の三崎地区で行われた。新型コロナウイルス感染防止のため昨年同様に規模を大幅に縮小し、氏子総代ら約20人が静かに同地区内を練り歩いた。

 江戸時代から続き、2017年には市の重要無形民俗文化財に指定された伝統行事。例年は独特の木遣(や)りに合わせて神輿(みこし)や獅子が練り歩き、熱気に包まれる。

 2年続きで神輿の渡御や獅子の行道は中止され、米田郷海宮司や天狗(てんぐ)姿の氏子らが小さな木箱「唐櫃(からびつ)」にご神体を入れて町内を回り、3時間ほどで神社に戻った。9カ所で商売繁盛や家内安全、疫病退散を願って米田宮司が祝詞を読み上げると、集まった地元住民は神妙に手を合わせていた。

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