竹中平蔵氏 五輪無観客でもパソナグループは「損しない」

竹中平蔵氏

元総務相で経済学者の竹中平蔵氏が、18日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。東京五輪の無観客開催についてコメントした。

共演者から「解散総選挙を見据え、政治的思惑で無観客にしたのではないか?」の声が出ると、竹中氏は「菅総理は(有)観客で絶対やりたかったんですよ」と指摘。その上で「でも、ネット世論をある程度受け入れないと当面の支持率に関係する。ネット世論というのは極端に言うと、ワイドショーで総理とか西村大臣とか、政府の人を徹底的に批判する。それがネットで拡散されて、ネットニュースでそういうのが大半を占める。だからそれによって支持率って影響を受けてるわけです」と分析した。

続けて「この感染症は非常に感染力が強くて、これからも(感染者数が)絶対増えたり減ったりするんですよ。これとうまくつきあっていくと。とにかく死者と重症者を減らすと、そういうことをやっていかないと、いつまでもこれを繰り返しますよ」と警鐘を鳴らした。

一方で、竹中氏が会長を務め五輪のスポンサーでもあるパソナグループに「無観客で利益は減ったんですか?」の質問が飛ぶと「基本的にはそれによって増えたり減ったりしてないんじゃないですか。だって観客と関係ないですからね。もうからないけども、ものすごい損をするわけでもない」と返答。「オフィシャルパートナーとか、オフィシャルスポンサーとかあるでしょ。ああいうとこにはアクセスパスといってどこでも行けるような、それが配られるんですよ。それ使ってもし私が行ったら、写真撮られてえらいことになる。そんなことはしない。(ネット世論を)私、ものすごい気にします」と笑いを誘った。

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