夏の上越上空にニコニコ顔のコントレイル(飛行機雲)―。世界的なエアレースパイロット、室屋義秀さん(48)が上越市をはじめ県内8カ所で、飛行機により青空に白色の大きな〝ニコニコ顔〟を描いた。見通しの良い場所に多くの市民が出て、ひととき空を見上げた。
同様のフライトは昨年から福島、山形、静岡、宮城、栃木、東京などで行われてきた。室谷さんは「うつむきがちになる状況も多い中、ほんの数分でも空を見上げることで気持ちが明るくなってもらえたら」とコメントしている。
上越市の上空では、室屋さんが正午すぎから約1分間、大空に大きな丸と笑顔の表情を描いた。友人から情報を聞き、同市富岡で空を見上げた女性は「すぐに消えてしまったが、描く様子から見ることができて良かった」と話していた。
フライトは上越市の他、柏崎、長岡、新潟、村上など県内8カ所で行われたという。