災害ボランティア紹介冊子 作成へ 町社協と高鍋高生

災害ボランティアセンターの運営を体験するJRC部員ら

 高鍋町社会福祉協議会(岩崎信や会長)と、高鍋高(篠田俊彦校長、640人)のJRC(青少年赤十字)部の部員15人は、災害ボランティアセンターの役割などを紹介する冊子作りに取り組んでいる。災害ボランティアの重要性を幅広く知ってもらおうと若者らが関心を持つ内容にするのが目的で、年内の完成を目指す。
 同センターは災害時、ボランティア活動を円滑に行うための組織で、社協が運営する。町内のボランティアが高齢化する中、町社協は若い世代向けの冊子作成を企画。若者の視点を取り入れたいと、救護や献血、募金活動に取り組む同部に協力を依頼した。
 この取り組みは6月にスタートし、今月13、14日には、同校で同センターの運営体験が行われた。部員が実際の運営の流れを知り、冊子作りに生かすのが目的で、初日は部員とボランティア役の生徒、町社協職員の計約40人が参加。部員は「ボランティアの受け付け」「被災者のニーズ調査」「ボランティアを送り出すマッチング」の3班に分かれ、職員の支援を受けながら役割をこなした。
 同部部長で探究科学科2年の伊東心愛(ここあ)さん(17)は「受け入れ側を体験することでボランティアをしたいと思うようになった。若い人の関心が高まるような冊子ができれば」と話す。
 部員は今後もこうした体験などを通じて防災の知識を深め、冊子の内容や構成について検討する。

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