【侍ジャパン】主砲の広島・鈴木誠 “泥臭く”世界一宣言「勝てれば何でもいいかなと」

打撃練習でも汗を流した広島・鈴木誠

侍の主砲が再び「世界一宣言」だ。東京五輪に臨む野球日本代表・侍ジャパンの強化合宿(仙台市内)は20日、2日目を迎えた。一昨年11月のプレミア12に続き、東京五輪でも侍の4番候補と目される鈴木誠也外野手(26)が頂点を目指す決意を明かした。

「いよいよだなと。プレミアは自分にとっていい経験になった。また侍に入れて、ここでやれることになり、しっかり頑張りたいなという気持ちになっている。最後までケガなく、やるからにはしっかり優勝を目指したい。稲葉監督がプレミアで優勝した時の喜んだ顔を見ているので、もう一度優勝して喜ばせてあげたいなと思う」

この日はソフトバンク・柳田が右脇腹の違和感で別メニュー調整となっていることもあり、シートノックの際には日本ハムの近藤とともに普段守らない中堅守備にも就いた。フォア・ザ・チームの精神を貫き、与えられたポジションを何でもこなしながら「泥臭く」勝利をつかみにいく姿勢をのぞかせている。

「シーズンと違って日の丸を背負って戦う。(東京五輪は)お客さんもいないので…。お客さんの目を気にすることなく、勝てれば何でもいいかなと思う」

その一方、現在のコンディションについては「技術はあんまり…状態自体も良くない」と本音を吐露。それでも「この短期間で技術が向上することはほぼない。でも気持ちには充実感がある。そこさえ崩れなければ、試合で一本出れば変わってくるはずなので、早く大会が来ないかなと思っている」と力強く述べ、目を輝かせていた。

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