台風6号 強い勢力で沖縄地方に接近 暴風や高波に厳重警戒 24日(土)にかけて影響長引くおそれ

 強い台風6号は、発達しながら沖縄の南を西よりに進み、24日(土)にかけて強い勢力を維持したまま沖縄地方に接近する見込み。沖縄地方では暴風や高波に厳重に警戒し、奄美地方では高波に警戒が必要だ。また、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要となる。

 強い台風6号は、きょう21日(水)午前4時には那覇市の南約240キロにあって、1時間におよそ15キロの速さで西南西へ進んでいる。中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径185キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっている。
 台風は発達しながら沖縄の南を西よりに進み、24日(土)にかけて強い勢力を維持したまま沖縄地方に接近する見込みだ。

<暴風・高波>

 台風6号の影響で沖縄地方では非常に強い風が吹き、大しけとなっている。沖縄地方では、23日(金)にかけて猛烈な風が吹いて大荒れとなり、奄美地方では、きょう21日(水)は非常に強い風が吹いて荒れた天気となる所がある見込み。また、沖縄地方や奄美地方の海上では、うねりを伴った大しけとなり、沖縄地方では、あす22日(木)から23日(金)は猛烈なしけとなる予想だ。

 暴風やうねりを伴った高波に警戒が必要となる。特に、宮古島や石垣島などの先島諸島では、猛烈な風が吹き、海上は猛烈なしけとなる見込み。一部の住家が損壊するおそれがあり、風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒し、高波にも厳重な警戒が必要だ。その後も、先島諸島では暴風や猛烈なしけが続くおそれがある。

<大雨・雷・突風>

 沖縄地方と奄美地方では、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った非常に激しい雨が降って大雨となる所がある見込み。

 なお、台風の進路等によっては、24日(土)にかけて警報級の大雨となるおそれがある。
 土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、また、竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要だ。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。

<高潮>

 台風の接近と大潮の時期が重なるため、沖縄地方では、あす22日(木)にかけて潮位が高まり、海岸や河口付近の低地では浸水や冠水のおそれがあるため、高潮に注意が必要だ。

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