厳しい暑さ続く 21日(水)午後も内陸を中心に猛暑日 沖縄は台風6号接近で大荒れ

 きょう21日(水)も、東北から西日本では35℃以上の猛暑日の所がある見込み。引き続き、熱中症対策が必要だ。
 また、強い台風6号が、24日(土)にかけて沖縄の先島諸島へ接近するため、暴風や高波に厳重な警戒が必要となる。

台風 発達しながら西進中

 強い台風6号は、発達しながら沖縄本島の南を西寄りに進み、24日(土)にかけて強い勢力を維持したまま先島諸島に接近する見込み。
 現在、沖縄本島地方で暴風となっているが、宮古島地方は昼すぎから次第に暴風となる見通し。宮古島や石垣島など先島諸島では、長時間暴風が続くおそれがあり、猛烈な風が吹いて一部の住家が倒壊するおそれがある。この方面は、大荒れの状態となる前に頑丈な建物に移動するなど、暴風に対して厳重な警戒が必要だ。なお、台風の動きが遅いため、局地的に総雨量が多くなるおそれがある。

暑さゆるまず

 北日本から西日本では、晴れている所が多く、内陸を中心に厳しい暑さが続く見込み。東北から西日本にかけては、最高気温が35℃を超える猛暑日が予想され、東北から九州の12県に熱中症警戒アラートが発表されている。

 21日(水)の予想最高気温
 36℃ 前橋、熊谷、甲府、京都、大阪、山口など
 35℃ 横手(秋田)、山形、福島、さいたま、広島、福岡など
 34℃ 旭川(北海道)、東京、長野、松江、熊本など

 喉が渇く前に水分補給を心がけ、特に屋外での作業は定期的に休憩を取ることが必要だ。室内はエアコンを使用して涼しい環境を整えるなど、できるだけ暑さを避ける行動が必要となる。

 なお、日中の気温上昇や、上空の寒気の影響で、午後は北・東日本の内陸を中心に夕立がある予想で、局地的には激しい雷雨となるおそれがある。天気の急変、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。
 また、湿った空気が流れ込むため、九州は南部を中心に、四国でも太平洋側で雨の降る所がある見込み。

厳しい暑さと台風

 西日本、東・北日本の日本海側は、当分の間は厳しい暑さが続く予想で、九州北部を中心に週末から週明けまで35℃以上の猛暑日が続く見通し。関東や北日本の太平洋側は、今後、次第に雲が広がりやすくなる影響で、東京でも週末以降はひとまず厳しい暑さは多少おさまる傾向だ。ただし、湿った空気の影響で大気の不安定な状態が続き、来週前半は雨が降る時間があることを考慮に入れたい。
 また、沖縄から大陸方面に向かう台風6号が、来週にかけて東シナ海方面で動きが遅くなり、進路の予想が難しくなる可能性がある。来週は各地で予報が大きく変わることも考えられるため、目が離せない状況が続きそうだ。

(気象予報士・高橋和也)

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