【ソフトボール】“二刀流”藤田倭が存在感 5回に本塁打「打った瞬間にいったと思った」

本塁打を放った藤田倭

ソフトボール界の〝大谷翔平〟が躍動した。東京五輪の全競技に先駆けて女子ソフトボールがスタート。福島・あづま球場での開幕戦に登場した日本代表は、オーストラリア代表に8―1でコールド勝ちを収めた。

投打の軸として期待される藤田倭投手(30=ビックカメラ高崎)は登板こそなかったが、初の大舞台でいきなり左越え本塁打を放ち、存在感をアピールした。

これが〝二刀流〟の実力だ。6番・DP(指名選手)で先発すると、5回だった。3―1の無死1塁で打席に立った藤田は「監督から『思い切りいけ』っていう指示があったので思い切って振りにいった」とフルスイング。「打球も結構高かったので、打った瞬間に完全にいったと思った」と笑顔を見せた。

上野由岐子投手(39=ビックカメラ高崎)とのWエースとして注目を集める藤田だが、打撃の実力も折り紙付き。日本リーグの選手も「パワーもあるし、いいところで打つ。勝負強いし、大舞台でよく打っている」と目を細める。

とはいえ、まだ大会は始まったばかり。満足はしておらず「今日の出来は今日でしかない。明日以降の自分と向き合ってコンディションを仕上げていくことが大事」とさらなる高みを見据えた。

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