【横浜市長選】共産党・神奈川県委は山中氏を自主的支援 「野党共闘」枠組み生かす

山中竹春氏

 横浜市長選を巡り、共産党県委員会は21日、無所属での出馬を表明している山中竹春氏(48)=立憲民主党推薦=を自主的に支援すると発表した。山中氏から推薦依頼は受けていないが、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の賛否を問う住民投票運動を通して築かれた「野党共闘」の枠組みを生かそうと判断したという。

 市役所で会見した田母神悟委員長は、立民側から応援要請はあったものの、推薦依頼を受けるには至らなかったと説明。IR誘致反対、新型コロナウイルス感染症対策、住民自治などに関して山中氏と政策面で「大筋一致している」とし、投開票日まで1カ月となる中、「われわれの立場を決めて前に進む必要があると判断した」と話した。

 今後の運動は、住民投票運動を主導していた市民団体と連携して進める方針。田母神委員長は、「市民とともに戦っていくという思いを共有し、党として全力を挙げる」と述べた。

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