【東京五輪】米国オリンピック委員会の関心事は今大会より30年冬季五輪の開催地?

東京五輪のメインプレスセンター

現地メディアが気にしているのは――。米国オリンピック委員会は23日、都内のメインプレスセンターで記者会見を開いた。

この日午後8時から国立競技場で行われる開会式を前にスーザン・ライオンズ会長は「(大会の)延、開催を決定した日本政府、組織委員会、IOC(国際オリンピック委員会)を称えるとともにお礼を申し上げます」とあいさつ。新型コロナ禍により「(開催が)ストレスになったことが悲しい」としつつ「ホスト国の日本には感謝したいと思います」と述べた。

米国選手団にも陽性者が確認され、女子体操代表は選手村ではなくホテルに宿泊する事態になっている。それでもライオンズ会長は「我々にとっての成功は持続的にアスリートの福利を守っていくことだ。健康を守って競技の成績を上げていくということ」と力を込める。

一方、今大会に関する質問が続く中、米メディアは「2030年冬季五輪」についても関心を寄せていた。同委員会は02年の開催地・ソルトレークシティを立候補都市に選んでおり、21日に32年の開催地がオーストラリアのブリスベンに決定したことを受けて、ライオンズ会長は「今、IOCは忙しく、それに関してディスカッションはできていない。ただ、ソルトレークシティは盛り上がっている。なんとかIOCと話をして、なるべく早く米国に五輪を持ち帰りたい」と語った。

30年冬季五輪は札幌市も招致、開催を目指しているが…。今大会とともにこちらも〝熱い〟バトルとなるのか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社