思わず天を仰いだ。東京五輪の柔道女子48キロ級の決勝が23日、日本武道館(東京・千代田区)で行われ、渡名喜風南(25=パーク24)は、ディストリア・クラスニチ(コソボ)に敗れ、銀メダルに終わったが、日本人最初のメダリストとなった。
準決勝で2018年、19年世界選手権決勝で敗れたダリア・ビロディド(ウクライナ)に勝利を収め、勢いに乗る渡名喜は序盤から積極的に仕掛ける。しかし、一瞬のスキを突かれ、無念の敗戦。試合後には大粒の涙を流した
大会前の取材では、色紙に「挑戦」と記し「金メダルへの挑戦が始まる」と意気込みを口にしていた渡名喜だが、2004年アテネ五輪で谷亮子以来の同階級での金メダルとはならなかった。