母子家庭へ食品や衣類 県福祉連、三股で配布会

菓子類、飲料などが並び、多くの親子が訪れた配布会

 新型コロナウイルス禍で経済的に深刻な影響を受けている母子家庭を支えようと、県母子寡婦福祉連合会(福山陽子理事長)は11日、三股町の旧長田保育所で食品などの配布会を行った。同会から協力を要請された、町内で2店舗を展開するドラッグストアチェーンのコスモス薬品(福岡市)が食品を提供。町内や都城市の家族30組以上が訪れた。

 会場の床に広げたシートにはスパゲティーの乾めんや菓子類、飲料、調味料など75種類350食品がずらり。最大25品を持ち帰ることができ、訪れた親子は、思い思いの品を用意されたかごに詰めていた。

 会場には同会会員がリユースで提供した子供服や靴、チャイルドシートなども。小学2年生の長男(7)と訪れた町内の女性(34)は「子どもが驚くほどいろいろな品があって選ぶ楽しさがあった。これだけあれば1週間買い物に行かずに済む。ありがたい」と感謝していた。同会の福山理事長は「コスモス薬品や行政の支えで開催できた。今後も定期的に実施したい。フードロスの問題もあるので、いろいろな企業から協力が得られたら」と話していた。

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