大輪と橘湾の夕日 段々畑にヒマワリ 雲仙・南串山

橘湾の夕日を背に咲き誇るヒマワリ=雲仙市南串山町上大良

 長崎県雲仙市南串山町上大良の橘湾を望む段々畑(計約6ヘクタール)で、土壌に栄養を与える緑肥(肥料)として植えたヒマワリが、立派な花を咲かせている。橘湾に沈む夕日と、畑を黄色く染めた大輪のコントラストが、来月中旬ごろまで楽しめるという。
 上大良地区は丘陵地で春にジャガイモを、秋にレタスを栽培。地元の生産者22世帯でつくる「ひまわりで町おこしたい」(近藤勝博代表)が景観を美しくしようと、ジャガイモの収穫を終えた5~6月にヒマワリの種をまいた。枯れた後は土壌にすき込み、レタス栽培の肥料になる。種の購入には市の補助金を活用した。
 夏の強い日差しに映えるイメージがあるヒマワリだが、近藤代表(57)は「夕暮れ時も見応えがある。赤く染まった空、光が差す橘湾、立派に育ったヒマワリがそろうと美しい」とPRしている。

© 株式会社長崎新聞社