元女王から愛のムチ――。東京五輪の競泳男子400メートル個人メドレーで予選敗退に終わった瀬戸大也(TEAM DAIYA)について、1992年バルセロナ五輪女子200メートル平泳ぎ金メダルの岩崎恭子氏(43)は「余力を残して決勝に進みたかったと思うが、残らなければどうにもならない」と語った。
瀬戸は4分10秒52の予選9位。決勝で4分4秒台を目標にしていただけに体力温存を図ったが、これが誤算だった。
一方、予選をトップ通過した選手のタイムが4分9秒27だったのに対し、優勝者のタイムは4分9秒42。岩崎氏は「夜に泳いで朝に決勝。特に400(メートル個人メドレー)はハードなので、余力を残したい気持ちも分かる」と理解を示しつつも「混戦だったし、予選から(タイムを)出さないといけないというのもあったと思う」と指摘した。
それでも、瀬戸は200メートル個人メドレーと200メートルバタフライを残している。岩崎氏は「高地トレーニングを終えてから短い間で平地に戻ってきた。時間を空けないで、試合をやったほうが感覚がいいということで最近平地に戻ってきたが、ちょっと力が出るまでに少し時間が必要だったと思うので、残りの2種目はいいんじゃないかな」と期待を寄せた。