砂と廃材で造形作品 「うみまちアート」と連動 海をテーマに展示 上越市立水族博物館

 上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」は8月1日から9月26日まで、アートイベント「ART OF REBORN(アート・オブ・リボーン)」を行う。同期間に同市直江津地区で開かれる「なおえつ うみまちアート」と連動し、海をテーマにした現代アートを展示する。

 作品は彫刻家、保坂稔彦さんのサンドアートと、村上市出身の加治聖也さんによる廃材アート。保坂さんは26日から同館前で作品の制作を開始している。

サンドアートを制作する保坂さん。上部のマゼランペンギンが姿を現している

 保坂さんは秋田県出身、東京藝術大美術学部彫刻科卒業。2017年に台湾で開かれたサンドアートの世界大会で優勝するなど、国内外で活躍している。今年4月から東日本大震災で被害を受けた宮城県東松島市に移住、地域おこし協力隊に所属し、同市内でサンドアートの制作や指導を行っている。

 作品は直江津海岸の砂を使用し、高さは2・4メートル。木の枠に砂と水を入れ、圧縮して山を築き彫ってゆく。「うみがたりの生き物」がテーマ。直江津の砂は「きめ細かいが、乾燥しやすいため(制作は)少し難しい」と説明する。サンドアートは会期が終わると取り壊される。「その時しか見られないことが魅力になる。その砂でまた新しいものが作れる」と話した。

© 株式会社上越タイムス社