長崎県・川棚の火災、通報や初期消火で被害抑え 越口さん、山口さんに感謝状

感謝状を受け取った山口さん(前列右)と越口さん(同左)=佐世保市東消防署

 今年6月、長崎県東彼川棚町白石郷で起きた住宅火災で、初期消火と迅速な通報によって被害を最小限に食い止めたとして佐世保市東消防署は21日、同町の建設業、越口喜代美さん(69)と大村市の陸上自衛官、山口隆博さん(41)にそれぞれ感謝状を贈った。
 同署によると火災は6月22日午前11時20分ごろ、高齢男性ら4人が住む住宅で発生した。仕事で近くを通り掛かった山口さんが火災に気付き、住人へ避難を呼び掛け初期消火を実施。越口さんも消火活動をするとともに119番通報をした。住宅の外壁の一部が焼けたものの、けが人はなかった。当日の朝、住人が庭の草刈りをして焼却していたという。
 佐世保市広田1丁目の同署で合志直喜署長から感謝状を受け取った山口さんは「避難させることに必死だった。住人が無事で何より」と安堵(あんど)の表情。越口さんは「火事はいつどこで起きるか分からない。地域で助け合う必要性をあらためて感じている」と語った。

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