高齢者の架空請求被害を阻止 コンビニ店員に感謝状 浦上署

署長感謝状を受け取った本多さん=長崎市(浦上署提供)

 特殊詐欺被害を防いだとして、浦上署は長崎市のセブン-イレブン長崎滑石6丁目店従業員、本多夕希子さん(43)に署長感謝状を贈った。
 同署と本多さんによると、5月25日午後2時すぎ、市内の70代男性が同店を訪れ、本多さんに「ビットキャッシュはあるか」と尋ねた。取り扱っていないと伝えると、男性は携帯電話で通話相手に状況を説明した。
 不審に思った本多さんが購入理由を聞くと「パソコンがウイルスにかかり、3万円分の電子マネーを購入するよう言われた」などと話した。詐欺を疑った本多さんは店長に相談。店長が近くの交番に行くよう男性に助言した。
 男性は同店を訪れる前、自宅のパソコン画面が突然真っ暗になり、操作できなくなった。警告音が鳴って、表示された「050」から始まる電話番号に電話したという。感謝状を受け取った本多さんは「阻止できて良かった」と話した。

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