【ノア】金剛興行で拳王がマサ北宮に〝けじめ〟の完勝「もっと殺伐とした戦いを持ち込む!」

マサ北宮から胴絞めスリーパーで勝利した拳王(左)

ノア28日の「金剛興行」(ノア特設アリーナ)で、無頼派集団「金剛」を率いる拳王(36)がマサ北宮(32)に完勝し、巻き返しを誓った。

北宮は今年5月まで金剛に所属していた。中嶋勝彦と組んでGHCタッグ王座を奪取するなど中心選手として活躍したが、同31日の王座防衛後に中嶋と決裂しタッグを解消。そのまま金剛からも離れて22日には清宮海斗とタッグを組み、中嶋、征矢学組とのGHCタッグ王座決定戦を制して新王者となっていた。

拳王にとって裏切り者にほかならず、リーダーとして〝けじめ〟をつけなければならない大事な一戦だった。とはいえ北宮も意地を見せ、試合は壮絶な削りあいとなった。サイトースープレックス、監獄固めと攻め込まれ苦しむ場面もあった拳王だが、最後は胴絞めスリーパーホールドで捕獲。何とか逃れようともがく北宮を制し、そのまま絞めあげてギブアップ勝ちを収めた。

試合後「金剛は結成してからメンバーも移り変わるけど、今のメンバーも元メンバーもみんな強い信念を持ってやっているんだ。北宮も、メチャクチャ強い信念を持ってやっているのを感じた。テメーなら俺たちの敵になれる」と去っていく元メンバーに言葉を送る。そして「今いる金剛メンバーでもっともっと突き進んでいくからな」と話した。

その後、今後の金剛のビジョンについて「エムズアライアンスとか、杉浦軍とか、あいつらには戦いがない。楽しそうにプロレスしやがって。俺たちは、リスクを背負って戦ってるんだ。もっとノアを引き上げるため、俺たちがノアのリングにもっと殺伐とした戦いを持ち込んでやる!」と言い放った。今は無冠の拳王だが、ここからの逆襲に期待だ。

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