巨人逆転Vのキーマンに? 原監督が好投した直江に賛辞「このままの形で」

巨人の3年目右腕・直江は逆転Vのキーマンとなるか

逆転Vへのキーマンとなるか――。巨人の3年目右腕・直江大輔投手(21)が後半戦からの先発ローテーション入りに大きく前進した。

31日のオリックスとのエキシビションマッチ(京セラ)に先発し、一軍戦では自己最長となる7回を投げ、110球で2失点にまとめた。原辰徳監督(63)は「だいぶリズムもいいし、球数も投げられるようになってきた。勝ち越した7回もしっかり抑えられた。印象としては非常にいいですね。成長していますね」と賛辞を送った。

チームは首位阪神と2ゲーム差の2位で、日の後半戦再開を待つ。守りの要となる先発陣はハーラートップの9勝の高橋と8勝の戸郷、山口とメルセデスの4人がすでに当確。17日の週は5試合で、24日の週からは6連戦が続く。コンディション不良のため再調整を続けるエース菅野の先行きも不透明で、先発の頭数は1人でも2人でも多いに越したことはない。

そんな中で、直江のローテ入りを問われた指揮官は「まあ、このままの形で。そんなに力み返ることなく、コンディションをしっかり作るということでしょうね」と課題を並べることはなかった。

昨年9月に腰椎間板ヘルニアの手術を受け、今年6月に育成から支配下に復帰。25日の侍ジャパンとの強化試合(楽天生命)で5回1失点と好投したのに続き、実力で一軍の居場所を引き寄せた格好だ。

「7回以上を目標にして、スピードもあまり変わらなかったので、後半戦に向けていいものは出ていたところはあったんじゃないかと思います」(直江)。一度は地獄をみた若武者が逆襲のノロシを上げた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社