オーバーエージ枠の吉田は今大会、4試合連続フル出場。この日もキャプテンマークを左腕に巻き、最終ラインの中心として日本の4強入りに貢献した。体を張り続ける32歳は「タフな試合を想像していた。よく耐えたな」と淡々とした口調で激戦を総括した。
イングランドのプレミアリーグ、バーンリーに所属する29歳のウッドとマッチアップ。一貫して冷静に対応し、身長191センチの屈強なFWに仕事をさせなかった。後半に攻め込まれる時間帯が続くと、パスをつないで落ち着かせた。延長後半の危ない場面は、体を張って懸命に蹴り出した。
PK戦で4人目のキッカーを務めた。決めれば勝利が決まる場面。「公式戦で初めてPKを蹴った。ある意味、外したことはなかった。正直1本外してもいいかなとは思った」とリラックスして蹴り込み、しっかりと成功させた。
次は2012年ロンドン大会以来の準決勝に挑む。対戦相手は大会前のテストマッチで引き分けたスペイン。自身も出場して悔しさを味わった舞台に向けて「もう一つ勝ってメダルを確定させるのが、オーバーエージの3人に課せられている使命。チャンスはある」と気を引き締めていた。
東京五輪 サッカー男子 PK戦で4人目吉田が勝利決める
- Published
- 2021/08/01 10:43 (JST)
© 株式会社長崎新聞社