【バスケット】男子1次リーグ敗退 渡辺雄太ショックで動けず「悔しい気持ち以外にない」

ショックを隠せなかった主将・渡辺(ロイター)

東京五輪バスケットボール男子日本代表は1日、1次リーグ最終戦アルゼンチン戦(さいたまスーパーアリーナ)に77―97で敗れ、決勝トーナメント進出を逃した。

1次リーグ2連敗で迎えた最終戦。勝てば突破の可能性を残していたが、世界ランキング4位(日本は42位)の壁は高かった。日本はセンターのギャビン・エドワーズ(千葉)を負傷で欠いて高さで厳しい状況に置かれ、ガードの比江島慎(宇都宮)が先発。スモールラインアップで勝負に出た中、生命線である外からのシュートが思うように決まらない。3点シュートの成功は26本中わずか6本(成功率23・1%)では勝負にならない。スペイン戦で20得点、スロベニア戦で34得点をマークした大黒柱の八村塁(ウィザーズ)はダブルチームなど厳しいマークもあって13得点にとどまった。

八村と渡辺雄太(ラプターズ)のNBAプレーヤーを擁し、日本代表史上最強の呼び声高いチームだったが、改めて世界との差を痛感させられた。主将を務めた渡辺は試合後、タオルを頭からかぶってベンチから、しばらく動けないほどショックを受け「悔しい気持ち以外にない。3試合全部勝つつもり臨んだが、まだ足りなかった」と涙ぐんだ。この悔しさを代表のさらなる強化につなげていけるか。

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