夜間部から全国上位狙う 佐世保中央高 バドミントン部、卓球部

全国大会に出場する、男子バドミントン部員(左)と卓球部員=県立佐世保中央高

 県立佐世保中央高夜間部(佐世保市梅田町)のバドミントン部と卓球部は、全国高校定時制通信制体育大会県予選で好成績を収め、8月に開かれる全国大会に出場する。昼すぎまではアルバイト、午後から授業、部活というハードな生活を送っている部員もおり、それぞれの思いを抱きながら全国大会へ向け練習に励んでいる。
 バドミントンの県予選の男子個人シングルス決勝は、主将の犬塚健太さん(17)=2年=と山口和希さん(16)=同=の同じ高校同士の戦いとなり、犬塚さんが優勝。2人とも全国大会出場を決めた。団体でも優勝し、同校から6人が全国大会に出場する。
 2人は同じ中学の同級生で、共に1年の頃からバドミントン部に所属。犬塚さんは個人ダブルスで県ベスト8に、山口さんは団体で九州ベスト8に入った。
 犬塚さんは「姉が中央の夜間だったから親しみがあったし、夜間部のバドミントン部を盛り上げたいと思った」、山口さんは「働きながら学校に通えることに魅力を感じた」と同校夜間部に入学した理由を話す。
 現在2人は、午前9時から午後1時までアルバイトをして、その後2時ごろ学校へ。そして授業が終わる午後8時ごろから約1時間半、練習をするという「かなりハード」な毎日を送っている。2人は「昨年はコロナで県大会も無く悔しい思いをした。やっとつかんだ全国の切符なので、体力をしっかりつけて優勝を狙いたい」と意気込んでいる。

 夜間の卓球部員は現在計4人で全員3年生。全部員が、全国大会に個人や団体で出場する。
 県予選で男子個人シングルス3位に入った南光さん(17)は小学6年生の頃に卓球を始め、同全国大会に出場したくて同校夜間部に入学した。「県大会での結果には満足していない。全国ではもっと上位を狙えるよう、悔しさをばねに頑張りたい」と決意。同シングルスで4位だった藤松夢輝さん(18)は「いつも通り伸び伸びとプレイしたい」と笑顔を見せた。

 卓球の全国大会は8月4~6日に奈良県で、バドミントンの全国大会は8月16~18日に神奈川県で開かれる。

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