【東京五輪】表彰式で抗議行動の米陸上選手 母が死亡でIOCの調査が一時停止

抗議行動をしたレーベン・ソーンダーズ(ロイター)

東京五輪の陸上女子砲丸投げで銀メダルを獲得したレーベン・ソーンダーズ(25=米国)が表彰式で両腕を掲げ「X」の形にして「抑圧された人々」への連帯を示す抗議活動を行い、国際オリンピック委員会(IOC)は処分を下すか否かの調査を進めていたが、同選手の母親が急死したため、一時停止となった。

米メディア「CNN」によると、IOCのマーク・アダムス広報部長は4日の会見で「レーベン・ソーンダーズの母親が亡くなったという非常に悲しいニュースを耳にしました。IOCは、レーベンとその家族に哀悼の意を表します」と語り、調査の一時停止を明らかにした。

これまで同性愛者であることや、うつ病を患ったことをオープンにしていたソーンダースは母親の死去を伝えた自身のSNSで「私のママは偉大な女性で、永遠に私の中で生き続けるでしょう」「自分のメンタルと家族を大切にするために、しばらくの間ソーシャルメディアから離れます」などと、つづっていた。

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