【東京五輪・野球】米国決勝進出でアルバレス内野手が史上6人目の夏冬オリンピックメダル確定

史上6人目の夏冬オリンピックメダリストとなったアルバレス(ロイター)

野球の米国代表が東京五輪の敗者復活3回戦で韓国を7―2で下し、金メダル獲得をかけた7日の決勝戦で日本代表の侍ジャパンと対戦する。

米国では5日(日本時間6日)早朝から韓国戦が生中継され、ゲームセットとなると、多くの米メディアは、マーリンズ傘下マイナーでプレーするスイッチヒッターのエディ・アルバレス内野手(31)が「夏季と冬季の両方の五輪でメダルを獲得した史上6人目のアスリートになることが確定した」と伝えた。

今大会5試合中4試合で安打を放っているマイアミ近郊出身のアルバレスは2014年のソチ冬季五輪にスピードスケートの選手として出場し、5000メートルの団体リレーで銀メダルを獲得。その数か月後にはホワイトソックスとマイナー契約を結び、19年3月にマーリンズへ移籍すると、翌20年にメジャー初昇格を果たした。今季はメジャー40人枠を外れており、米国代表として五輪に出場する機会を得た。

ニューヨーク・タイムズのウェブサイトによるとアルバレスが韓国戦の後、「これまで私が犠牲しなければならなかった全てのこと」を心の中で振り返り、「待ち望んでいたことですが、信じられない。でも、まだやり遂げていません」と語り、金メダル獲得に強い意欲を見せていた。

マーリンズの公式ツイッターは5日(同6日)、「本日、韓国に勝利したことで、内野手のエディ・アルバレスは、夏季と冬季の両方の五輪でメダルを獲得した3人目の米国人、(世界では)6人目となります」と祝福するように伝えた。

アルバレスが手にするメダルは日本が勝てば2つ目の「銀」となり、米国が勝てば悲願の「金」となる。

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