米GM業績が市場予想下回る...LG電池搭載のEVリコール費用800億円響く

米国ゼネラルモーターズ(GM)は今年第2四半期(4~6月)に黒字を記録したが、市場予想を下回った。株価も8.4%下落した。

GMは4日(現地時間)に発表した2021年第2四半期の決算において売上高が前年同期比2倍の341億6,700万ドル、最終利益は28億3,600万ドルを記録したと発表した。

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GMは昨年第2四半期には、新型コロナウイルス感染拡大による新車販売の減少などで、7億5,800万ドルの赤字を記録した。

(画像:GMのシボレー・ボルトEV/GM)

この期間、GMの世界販売台数は、前年同期比20%増の175万台と、主力市場である北米での販売が大幅に増加した。

一方でGMは、バッテリーの欠陥により、シボレー・ボルトEV 6万9,000台をリコールしており、その費用は8億ドル(約808億円)を支出したと明らかにした。

米CNBCは4日(現地時間)、「GMの第2四半期の収益は、シボレー・ボルトEVに関連する8億ドルを含む、約13億ドルの保証リコール費用によって引き下げられた」と伝えた。

(画像:LGエナジーソリューションのバッテリー/LGES)

ボルトEVには韓国LGエナジーソリューションがバッテリーを供給している。LGエナジーソリューションはLG化学の100%子会社であり、LG化学の電池部門が分社化され昨年12月に発足した。世界のEV電池市場でCATLに次ぐ2位のシェアを占めるが、供給するバッテリーを搭載した現代自動車の「コナEV」が相次ぐ火災事故でリコールに追い込まれた。

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