銅メダルの米国女子サッカーをトランプ前大統領が暴論まがいの猛非難 〝過激左翼〟を戦犯に挙げる

トランプ前大統領

ドナルド・トランプ前米国大統領が5日(日本時間6日)、東京五輪サッカー女子で米国代表チームが金メダルを逃した敗因をチーム内の〝過激左翼〟に押し付ける暴論を繰り出した。

世界ランキング1位で過去4度の優勝を誇る米国代表は今大会、準決勝でカナダに敗北。3位決定戦でオーストラリアに勝利し銅メダルを獲得した。

これを激しく非難したのがトランプ前大統領だ。「ニューヨークタイムズ」など複数の米メディアによれば、トランプ大統領は敗因について、人種差別などの社会問題に対する意識が高いことを指す「ウォーク」という俗語を使いこうコメントした。「左翼の狂った過激なグループが率いるサッカーチームが〝ウォーク〟していなかったら、彼らは銅メダルの代わりに金メダルを獲得したはずだ。〝ウォーク〟は敗北を意味し、すべてを悪化させる。我々のサッカーチームがまさにそうだった」

さらにトランプ前大統領は、批判的な言動を繰り返され対立してきたFWミーガン・ラピノーを〝戦犯〟に挙げた。ラピノーは同性愛を公表している代表選手のうちの1人で、LGBT権利擁護運動でも有名だ。「紫色の髪の女性(ラピノー)はひどく遊んでいて、極左政治について考えてばかりで、多くの時間を仕事以外のことに費やしている」と批判し、女子サッカーチームが「女性」を「愛国者」に置き換えれば金メダルを獲得できたはずだと主張。とにもかくにも、代表チームの銅メダルがお気に召さなかったらしい…。

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