最終目標はカタールW杯制覇!? パリSG入りのメッシが要請した異例の契約条項とは

パリで笑顔のメッシ(ロイター)

フランス1部パリ・サンジェルマン入りが正式発表となったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)が契約書に異例の条項を求めたと英紙「デーリー・ミラー」が伝えている。

バルセロナから退団したメッシは背番号30の2年契約。各メディアによると、年俸3500万ユーロ(約45億5000万円)でパリSGと契約したという。年俸はバルセロナ時代の約3分の1。それでも破格の高額サラリーとなったが、同メディアは「彼の条件には金銭面の他にも興味深い側面がある」と報じている。

それは「代表活動優先」の条項だ。同紙は「アルゼンチン代表チームが彼の優先事項となることを明記した条項が含まれていることを確認した」と報道。メッシが2022年カタールW杯に向けて同国代表として南米予選への参加を望んでおり、クラブと代表で意見が対立したとき、代表活動を優先できるという。

また同紙は「さらに奇妙な要求は、アルゼンチン代表チームの医療専門家がPSGの施設へアクセスを許可された」こととし、クラブ活動でメッシが負傷などをした場合、代表の医療スタッフがクラブと情報を共有するのはもちろん、ときにはPSGのクラブハウスを訪問し、メッシとも接触できるわけだ。

メッシは2005年にアルゼンチン代表デビューして以降、タイトルに無縁だったが、7月に代表で自身初となる南米選手権制覇を実現。すでに08年北京五輪では金メダル獲得に貢献。残るはW杯制覇となるが、来年に向けて万全の準備を整えるため、契約書に明記したとみられている。

同紙は「メッシは自分の国に目を向け続けているようだ」と伝えるなど、クラブと代表の両立を疑問視していた。

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