【夏の甲子園】明徳義塾・馬淵監督 県岐阜・鍛治舎監督との〝名将対決〟順延に「しょうがない」

高校野球ファン注目の名将対決、左から馬淵監督と鍛治舎監督

それでも名将は泰然自若だった。第103回全国高等学校野球選手権大会(甲子園)は12日、第3日を迎えたが、雨の中で始まった明桜(秋田)対帯広農(北北海道)の第1試合が4回終了時点で降雨ノーゲーム。第2試合で予定されていた県岐阜商(岐阜)対明徳義塾(高知)も含め、この日の全4試合が13日に順延となった。

第1試合のノーゲームが決まった瞬間、明徳義塾の面々は室内練習場で第2試合に向けて調整中だった。甲子園歴代4位、通算52勝を誇る馬淵史郎監督(65)は「この日に合わせて調整してきたので、やりたかった。こればっかりはしょうがない。次のゲームに備えたいと思う」と本音をのぞかせながらも冷静にコメント。順延の影響について問われると「いや、もう別に条件は同じ。やることは同じなので」と淡々と話した。

相手チームを率いるのは同じくベテランで経験豊富な鍛治舎巧監督(70)だ。指揮官は「鍛治舎監督さんの気持ちというか、そういったものがゲームやビデオを見ても伝わる。攻撃面は非常に積極的で投手でもそう。あまり細かなことよりも、逃げない、攻めていく姿勢が感じられる。いわゆる積極的な攻撃野球だと思う」と評し、あらためて警戒心を募らせつつ気を引き締めていた。

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