エンゼルス・大谷翔平が8回に執念の適時内野安打と好走塁 85打点でトップと3点差に迫る

8回にタイムリーと好走塁で二塁を陥れた大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は13日(日本時間14日)の本拠地でのアストロズ戦に「1番・DH」で先発出場し、8回に4試合連続安打となる三塁への適時打を放ち、4打数1安打1打点だった。打率2割6分7厘。チームは1―4で敗れ、借金1となった。

執念の適時打だ。0―4の8回二死一、二塁でマウンドは2番手の右腕グレーブマン。エンゼル・スタジアムは大歓声だ。1ストライクからの2球目、内角の97・9マイル(約158キロ)の直球をヒジを畳み、バットを折りながら左方向へ。大谷シフトの間を抜けて左前に転がる三塁内野安打となった。大谷らしい強烈な打球ではなかったが、二走が生還し完封負けを阻止した。緩慢な動きの三塁手の隙を突いて二塁へ進んだ。適時打で沸いたファンはこの好走塁でさらにボルテージを上げた。打点を85に伸ばし、リーグトップのブルージェイズ・ゲレロと3点差に詰め寄った。

相手先発は通算218勝のサイ・ヤング賞右腕グリンキー。初回先頭はカウント2―2からの5球目、89・9マイル(約145キロ)の外角直球を中堅にライナーではじき返すもシフトで二塁ベースの右側に守っていた遊撃手の正面だった。

3回一死一塁は初球、外角低めのチェンジアップを泳ぎながらもすくい上げた。夜空にきれいな放物線を描いたが、フェンス手前で右翼手にキャッチされた。0―4の6回一死無走者はカウント2―2から3球ファウルで粘るも8球目の外角低めに沈むチェンジアップに空振り三振だった。

期待されたアーチは出なかったが、打って、走ってファンを喜ばせた。

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