神奈川の土砂災害警戒情報、全て解除 横浜など4市で崖崩れ8件確認

崖崩れが発生した小田原市米神の市道。土砂は約30メートル下の国道135号に流出した=15日午後3時20分ごろ撮影

 前線に伴う記録的な大雨で神奈川県内8市町村に出されていた土砂災害警戒情報(警戒レベル4相当)は15日夕までに、全て解除された。

 県の午後4時現在の集計によると、相模原、厚木、横浜、小田原市で計8件の崖崩れが確認されたが、人的被害は報告されていないという。

 降り始めからの総雨量は15日午後5時現在、山北町で485.0ミリ。箱根町では468.0ミリ、相模原市中央区で335.5ミリとなっている。
 
 横浜地方気象台は「大気の非常に不安定な状態は解消したが、これまでに降った雨で土砂災害の危険度が高まっているところがある」として、多くの市町村に大雨警報(警戒レベル3相当)を発表し、引き続き警戒を促している。

 気象台によると、県内は前線の影響で16日にかけて断続的に雨が降る見込み。同日夕までの24時間で、東部、西部ともに40ミリの雨を見込んでいる。

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