戦列復帰のタティスJr.が躍動 2本塁打を含む4安打4打点

【パドレス8-2ダイヤモンドバックス】@チェイス・フィールド

メジャー最低勝率のダイヤモンドバックスに3連敗、しかもメジャー初先発のタイラー・ギルバートにノーヒッターを喫するなど、嫌なムードが漂っていたパドレスに頼れる男が戻ってきた。今日から戦列復帰したフェルナンド・タティスJr.は本職の遊撃ではなく「1番・右翼」でスタメン出場。3回表に32号ソロ、5回表に2打席連発の33号ソロを放つなど、5打数4安打4打点の大活躍でチームを勝利に導いた。

左肩の部分脱臼により15日間にわたって戦列を離れていたタティスJr.だが、復帰早々の大活躍でダイヤモンドバックス相手の被スイープ回避に大きく貢献した。初回の第1打席でいきなり二塁打を放つと、3回表の第2打席と5回表の第3打席でソロ本塁打を連発。6回表の第4打席はショートゴロに倒れたが、7回表の第5打席では一死満塁のチャンスでセンターへの2点タイムリーを放ち、大活躍の1日を締めくくった。

不安を抱える左肩の状態を考慮し、本職の遊撃ではなく右翼の守備に就いたが、3度の守備機会を無難に処理。6点リードの展開となったこともあり、8回裏の守備からベンチに退いた。今季は故障や新型コロナウイルス感染があり、チームの120試合のうち88試合にしか出場できていないが、33本塁打と23盗塁はどちらもリーグ最多の数字。現時点で規定打席にはわずかに届いていないものの、打率.300はリーグ8位、OPS1.054はリーグ1位に相当する。MVPの最有力候補であることに疑いの余地はなさそうだ。

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