ディープ産駒スノーフォールが4馬身差圧勝で欧州オークス3冠達成! 1番人気で凱旋門賞へ

写真はデットーリを背に16馬身差Vを飾った英オークス(ロイター)

英ヨーク競馬場で19日、G1「ヨークシャーオークス」(芝11ハロン188ヤード=約2370メートル、7頭立て)が争われ、今年の英オークス、愛オークスを圧勝したディープインパクト産駒スノーフォール(牝3、ムーア)が4馬身差で優勝。欧州オークス3冠を達成した。

フタを開けてみれば、古馬初戦も完勝だった。直線で抜け出すと、最後はノーステッキでゴールを駆け抜けた。8馬身半差の愛オークス、史上最大の16馬身差ぶっちぎった英オークスに続く圧巻Vで世界最高峰のGI「凱旋門賞」(10月3日=仏パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)へ大きく弾みをつけた。

スノーフォールの父は日本が誇る〝天馬〟ディープインパクト。母父には先日死んだ欧州最強種牡馬ガリレオという超良血馬。鞍上ムーアは「彼女は信じられない血統を持った信じられない牝馬」と形容する。

クールモアの所有馬で、アイルランドのA・オブライエン調教師の管理馬。昨年は7戦して1勝(GⅠフィリーズマイルでは厩舎スタッフが馬を取り違え、予定と異なる騎手で出走して8着)だったが、5月の今年初戦で重賞初制覇を飾ると、良血が一気に開花した。

英ブックメーカーによる凱旋門賞オッズは3~4倍で1番人気。偉大な父が成し遂げられなかった夢に〝奇跡の娘〟が迫っている。

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